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宝福寺参道跡 

南九州市川辺に「宝福寺」というお寺がありました。
何度か訪れていますが、開山のお墓以外はまだここで紹介していません。
今後紹介するか未定です。
早く知りたい方は南九州市の『薩南文化』に詳しく書いたので、そちらをご覧ください。

今回はその宝福寺の参道跡を案内していただきました。
参道は渓谷に沿って延びていて、道沿いには様々な大岩があり、それらが名勝となっていたそうです。
そのうちの一つ「石門」が残っているということだったので探してみました。

そして探索の結果、見つかりませんでした。
しかしそれ以上に大きな発見があったのです。
それはこの渓谷の美しさ。
久しぶりに自然の美しさに心から感動しました。
ということで参道の現状と美しさのほんの一部を見ていただこうと思います。


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この時点で既に美しいですが、これはまだ序の口。


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小さな滝が現れました。
たまらん。
高巻きして先に進みます。

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滝を越えると石垣が現れました。
地元の方によると、これはお寺とは関係なく水田の遺構だそうです。
渓谷の岩の上に石垣を築くという高度な土木技術に驚きます。
もはや産業遺産。


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このあたりから巨石が目立ち始めます。

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倒木もあり。


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砂防ダムが現れました。
このあといくつも現れます。
土石流危険区域なので仕方ないですが、明らかに造りすぎのような気がします。


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その後も絶景が続きます。


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参道跡はこんな感じです。
荒れすぎて「参道跡」と言ってよいのだろうか。


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そして滝たち。
この美しさを表現する言葉が見つかりません。



今回もご覧いただきありがとうございます。
以上が宝福寺参道跡渓谷のほんの一部でした。

こんな「幽境」が、こんな近くにあるとは思いもしませんでした。
まだ誰も知らない「名もない渓谷」が県内にたくさんあるのでしょう。
沢登りに目覚めそうです。

石門などに関してですが、失われている可能性があります。
しかし個人的な考えとしてはおそらく見落としたのだろうと思います。
改めて三国名勝図会の絵図を見ると、どうやらの我々は石門の対岸を歩いていました。
そして私に関して言えば渓谷の美しさに目を奪われすぎていたのも理由の一つ。

今年中にもう一度行って、じっくりと目を凝らして探索してきます。



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tag: 南九州市 
Posted on 2021/03/15 Mon. 23:16  edit  |  tb: 0   cm: 0  

来国寺跡(2) 

引き続き来国寺跡です。

墓地の奥に進みます。
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前回とは趣の違う墓塔が現れました。

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宝篋印塔の残欠と古そうな五輪塔の水輪部分です。
具体的な年代はわかりませんが、この場所で最も古い石塔のような気がします。


前回とは違う形の住持墓が二基。
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「権少僧都頼元」
元和五年(1619)寂。

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「権少僧都頼周」
元和九年(1623)寂。

どこかの古寺跡で見たことのある円筒形の住持墓。
そこも真言宗寺院でした。
何かしらの意味があるのでしょう。


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方柱塔婆とでもいえば良いのでしょうか。
どこにも文字が彫られた形跡がありません。
風化したような感じでもない。
どうやら未完成品のようです。
たまに見る珍しいもの。


そして最後にここで一番謎の石造物を見ていただきます。
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これは…。

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情報が多すぎてどうツッコめばいいかわかりません。
上部の笠は他の石造物のものだと思われます。

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寛文八年(1668)没。
子供の墓塔かと思いきや「空山」という住持名らしきものがあります。
しかも墨書き。

不思議なデザインで大きさも立派です。
墓塔であることは間違いないですが、本来は何なのでしょう。
理解が追いつきません。
ただ、思わず笑ってしまう墓塔に出会えると嬉しくなります。


今回もご覧いただきありがとうございます。
以上が来国寺跡です。
1600年代の自由さが1700年代に入ると無くなるという墓塔の形の変化がはっきりとわかる面白い古寺跡。
案内版や文化財指定されているものは一切ありません。
しかしそこには史料としての価値がある墓塔が隠れていました。

周辺にもう二カ所ほど、宗派の異なる古寺跡があります。
そこにある墓塔たちと比較するともっと面白いことが分かるかもしれません。

この日は久しぶりに不審者と間違われましたが、懲りずにまた行きます。



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Posted on 2021/02/25 Thu. 23:10  edit  |  tb: 0   cm: 0